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慈龍寺
人文古蹟
5902 更新日:111-10-17

慈龍寺の概略
慈龍寺は善才と良女を従える観音菩薩を本尊とし、また、註生娘娘および土地公を配祀する台湾仏教と道教を習合した民間信仰であり、かつては観音亭と呼ばれていました。その信仰は1776年(乾隆41年)に中国大陸の漢族の祖先が浙江省普陀山から台湾に招いたことに始まります。1906年(明治39年)に嘉義で発生した大地震によって観音亭は崩壊しますが、葉発、黄献らが発起人となって寄進を募り、元の場所に再建されました。その後、日本国政府が台湾における皇民化政策および神道信仰を推し進めたことにより、観音亭は1938年(昭和13年)に「一街庄一寺院」の考えのもとで城隍廟に整理・統合されますが、1947年に信徒の曽木らが寄進を募って現在地を購入し、慈龍寺として再建されました。

中国画大家・林玉山氏と慈龍寺の縁由
観音菩薩からこの地に堂を建立せよとのお告げを受けた近隣住民が資金を工面して堂を建立しました。堂の建立にあたっては、同じく近くに居を構え、国立嘉義高等学校の美術科教員を務めていた林玉山氏もまた熱心に参加し、堂内の彩色書画の作成を担いました。中でも吉祥の願いを込め、動物をテーマに描かれた5点の彩色水墨フレスコは台湾で唯一の氏の真筆であり、極めて貴重な作品です。また、フレスコは林玉山氏が嘉義から転居する前の最後の作品であると同時に、氏が宗教建築に描いた唯一のフレスコでもあります。

フレスコとは
慈龍寺のフレスコは、土壁、すなわち竹で編んだ骨組みにもみ殻、稲わらやもち米をつなぎとして練りこんだ粘土を塗って乾かしてから漆喰でならし、その漆喰が乾く前に顔料で描いたものです。そのため、漆喰が乾くまでの短時間のうちに完成させる必要がある、顔料がにじみやすい、拭き取ったり塗りなおしたりできないという困難さを伴っています。

慈龍寺のフレスコの概説
雲龍:霊気活現、天地至尊、龍降吉祥、福満人間
受天百祿:受天百祿、衣食無欠、富貴加身、一生栄華
万年封侯:福祿万年、富貴封侯、松柏長青、吉祥如意
降爾遐福:仙鶴兆祥、五福斉全、松鶴遐齢、洪福斉天
八駿馬:八駿雄風、馬到成功、生命旺盛、万事亨通

注:ガイド予約可(お問い合わせ先電話番号:05-2774488)

交通資訊
23°29'0.37680" N 120°26'58.87320" E
観光地 資訊
狀態

開放中

開放時間
木曜日 06:00 ~ 18:00
  • 土曜日 06:00 ~ 18:00
  • 金曜日 06:00 ~ 18:00
  • 木曜日 06:00 ~ 18:00
  • 水曜日 06:00 ~ 18:00
  • 火曜日 06:00 ~ 18:00
  • 月曜日 06:00 ~ 18:00
  • 日曜日 06:00 ~ 18:00
電話 2774488
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