嘉義火鶏肉飯の特色は各店で異なりますが、多くのお店でしっかりとした食感の七面鳥の胸肉が使用されます。そしてそれを細切りや小口切りにし、白く輝くご飯の上にのせ、特製タレをかけて完成させます。通常はワンコイン価格でこの嘉義グルメが堪能できます。一口食べれば、芳醇な香りと濃厚なうま味が口いっぱいに広がります!
嘉義火鶏肉飯の秘密
水煮の調理方法により、七面鳥の肉にやわらかさとジューシーさが保たれ、ぱさつきのない食感になります。七面鳥の肉は一般的に細切りまたは小口切りにします。細切りの肉は食べやすく、胸肉以外にも雑多部位の肉も一緒に使用されることが多く、爽やかな口当たりで飽きません。小口切りの肉は歯ごたえがあり、多くは胸肉ともも肉を使用しており、プリプリとした食感です。皮付きの肉は脂身と赤身がちょうどいいバランスで、やわらかく新鮮な食感を保っています。
七面鳥の肉に合わせる白ごはんには粘り気と弾力性が必要です。しかし、タレをかけた後の全体の風味を保つため、やわらかくなり過ぎないように注意します。嘉義の火鶏肉飯の多くが香り高く弾力性のある西螺米を使用しています。秘訣はお米が「炊き上がってもすぐには蓋を開けない」ことです。5分間蒸らし、お米に湯気の水分を吸収させることで、より歯ごたえのある白ごはんになります。
火鶏肉飯のタレには油脂のさっぱりとした香りや醤油の甘さが含まれ、お店ごとに独自のタレが使用されています。これらは全て企業秘密ですが、一般的に七面鳥を煮詰めた出し汁をベースに黒豆醤油、鶏油または豚油及び隠し調味料を配合してタレを作ります。ひとさじのタレで一杯の火鶏肉飯の香りと味わいが大きく変わります。
最後は火鶏肉飯をさらに美味しくする秘密兵器―油葱酥です。この準備は非常に手間がかかります。紅葱頭(エシャロット)の皮を剥き、水洗いし、水分を拭き取ります。その後、不要な部分を切り取って細切りにし、伝統の豚油を使用して低温で揚げます。これで火鶏肉飯の最後の役者がそろいます。
嘉義に来るときは火鶏肉飯を食べなければなりません!
お店によっては油葱酥ではなく、沢庵漬け、酸菜、切り干し大根、落とし卵などがトッピングとして使用され、これらの変化が火鶏肉飯にさらなる多様性を与えます。
本文の出典:『嘉遊火鶏肉飯,食安我嘉最讃』―嘉義市政府衛生局提供