中国古代儒教文化の象徴
孔子廟は中国古代儒教文化の象徴であり、府都および県都には必ず建立され、中華文化を代表しています。堂の前面には「大成殿」の額が掲げられ、堂内では聖先師・孔子を主神とし、顔子、子思、子路ら72名の弟子が配祀されています。
孔子廟の装飾は質素で上品であり、厳かな美しさを見せています。祭礼のたびに鐘と太鼓が鳴らされ、音楽が奏でられて踊りが披露されます。祭祀は儀式どおりに行われ、中華文化の優れた伝承を大いに見せています。しかし日本統治時代には破壊され、残された古物は多くはなく、唯一大成殿左側の文廟修築記念碑が1815年(嘉慶20年)から残されている最も古い遺産であり、筆跡もはっきりとしていますが、非常に古いものであるため、コケの跡がびっしりとついています。
- 嘉義の孔子廟の創建は1706年(康熙45年)
- 孔子廟左前方の「文廟修築記念」碑は1815年(嘉義20年)に制作
- 1907年(光緒32年)の嘉義大地震によって孔子のご神体が文昌閣に移され、さらに南門聖神宮に送られる
- 1961年(民国50年)に嘉義公園内に孔子廟が再建され、廟碑も新しい堂の隣に移される
- 1964年(民国53年)に公園の現在地に孔子廟が建立され、孔子の聖牌が大成殿に安置される
- 創建:1706年(康熙45年)、現在の堂:1962年(民国51年)に着工し、同年に竣工