半世紀近く水が枯れていた嘉義市史跡資料館の向かいにある手水舎に水が戻ってきました。嘉義神社の歴史は1911年まで遡ります。当時日本人は国家神道を提唱し、皇民化運動を推し進めており、嘉義庁が積極的に嘉義神社を創建しました。嘉義神社の社殿は2つの代に分けることができ、初代の社殿は1915年に造営され、その位置は現在の射日塔の右前方にありました。当時は参拝者が多く、スペースが不足していたため2代目の社殿が造営されました。
史跡全体の範囲には初代社殿の遺跡、祭器庫、手水舎、参集所（休憩所）、斎館および社務所などの付属建築が含まれています。
2代目嘉義神社の手水舎は1945年に使用が開始された独立した四方吹放し建築です。中央に設置された八角形の水盤の中に役石が置かれ、ひしゃくが配置されています。参拝者はここで手と口を清めます。
史跡保護のため、水道水を引き、感応式で自動的に水が出る仕組みではありますが、観光客が日本の神社を訪れた際に体と口を清める手順を体験できるようになっています。水が戻り、より多くの人々が嘉義市史跡資料館の見学と合わせて神社の歴史・文化に触れられることでしょう。
手水の作法
(1) 右手でひしゃくを取り、手水をすくって左手を清める（1人につき１回）
(2) ひしゃくを左手に持ち替えて右手を清める
(3) もう一度ひしゃくを右手に持ち替え、手水を左の手のひらにためて口をゆすぐ（または象徴的に手水で唇をぬらす）
(4) ひしゃくを立てて残った手水で柄を洗い流す
(5) 次の人が使えるよう、ひしゃくをもとの位置に戻す
嘉義市史跡資料館で手水を体験することができます。体と口を清めた後は次の人が体験できるよう、ひしゃくをもとの位置に戻してください。
