国内に残された貴重な刑務所-嘉義旧監獄
嘉義監獄は1922年に竣工され、台南刑務所嘉義支監と命名されましたが、1924年に台南刑務所嘉義支所と改名されました。1945年の台湾の祖国復帰の際に、第三刑務所第一分監となり、1947年には台湾嘉義監獄と改名され、1994年3月に鹿草郷に移されました。旧監を嘉義監獄嘉義分監に改築しましたが、内部の各設施を良好な状態で保存し、備え付けの設置や器物は法制教育や人権発展教材、刑務所制度発展の展示ディスプレーなどに提供され、機能的に利用されています。
嘉義分監の建築形式、スペース設計、構造工法はいずれも特徴的で、放射状になった監視制御システムは、受刑者を管理するのに理想的な構造となっています。工場と舎房は高さがあり、各種タイプの換気口設計により、風通し、採光、防湿および空中パトロールなどの条件を満たしています。また扉と窓、壁材にはいずれも阿里山のひのきを使っており、丈夫で耐久性にすぐれ、逃走防止など専門的な工事により、保存価値のあるものとなっています。多数回にわたり修築されているものの、本来の様相がそのまま残されています。彩画、石彫、木彫、粘土細工、棟飾りなどすべて精巧に作られており、天井の彫り物や彩色はみごとに雄大さを放っています。