市の「木都再現歴史現場再生計画」により、10数年にわたって放置されて朽ち果てていた旧刑務官宿舎群のうち4連長屋2棟計8戸を嘉義市初の実験的な性格を持つ木工所としてよみがえらせたのが嘉義実験木工所です。産官学による実験・交流、木工業人材育成の拠点として嘉義の木都の特色が注目され、一層輝きを放つことが期待されています。
実験木工所は旧嘉義刑務所刑務官宿舎群の中心に位置し、4連長屋2棟の日本建築をリノベーションし、南北の2棟でそれぞれに異なる特徴を持つエリアを形成しています。北棟は日本建築の官舎の遺構および外観をそのまま残したうえで、伝統的な木造建築を斬新な空間に生まれ変わらせました。また、現代の木造耐震工法を取り入れ、伝統的木造建築の強度と耐震性を高めています。南棟は日本建築の官舎をベースに新しい木質建材を用い、また、新しい構造を取り入れて大スパン構造の広々とした内部空間を創造し、特色を新たにしています。また、南棟は木工所として、北棟は研究、教育および展示の場として利用し、それぞれが互いに他方の建築との絡み合いを見せています。
台湾鉄道嘉義駅からのアクセス
1. 市内バス66系統「蘭潭」行き「獄政博物館」停留所下車徒歩約1分
2. 北門駅より徒歩約9分
高速鉄道嘉義駅からのアクセス
BRT7211系統またはBRT7212系統「嘉義市転運中心(嘉義市バスターミナル)」停留所または「文化路口」停留所にて市内バス66系統「蘭潭」行きに乗り換え、「獄政博物館」停留所下車徒歩約1分
見学時間:月曜日から金曜日の午前10時、午前11時、午後2時の3回制(要予約。あらかじめ05-2788225(内線502)に電話の上、ガイドを手配)